信託相続先生からのお知らせ
家族信託について
最近少しずつ浸透しつつある「家族信託」という言葉。終活を考え出したり家族に高齢者がいたりすると気になる言葉ですが、そもそも「家族信託」とは何なのでしょうか。
「家族信託」とは、「資産凍結問題」を回避する有効な手段として最近注目されている仕組みです。「資産凍結問題」とは、認知症や事故・病気等に伴い、判断能力が減退ないし喪失状態となると、銀行預金の引出し、自宅やアパートの建替え、大規模修繕、その資金の借入、賃貸経営、不動産売却、土地権利関係整理、証券取引等の法律行為(契約行為)が行えなくなる(契約の相手方が応じてくれなくなる)可能性があり、ご自身の資産にも関わらず自由に動かすことができなくなる問題を言います。人生100年時代といわれる長寿社会が進展する中で、判断能力の低下に伴う資産凍結問題は、日々の生活が難しくなってしまう事態を引き起こす大きな問題ですが、家族信託はこの問題を回避することができる便利な方法と言えるでしょう。
家族信託のメリット
家族信託には、
- 資産凍結問題を回避し、融資を含む積極的な財産活用を継続できる
- 後見制度に比べ事務負担が少ない
- 遺言では実現できない遺産相続の形を実現することが出来る
など、唯一無二のメリットが多数あります。
家族信託について知っておきたい
一方で、家族信託は新たな仕組みであることから、運用面での成熟度がこれからということもあり、注意が必要なことも沢山あります。
自分の場合、家族信託が適切なのか、家族信託を利用した場合のリスクとしてどのようなことが考えられ、リスクを回避するにはどうすれば良いかなど、信託相続先生では、家族信託の利用で失敗・後悔することのないように、知っておきたいあれこれをご案内しています。
一昔前までは、相続対策というと、資産家があれこれ考えて手続きをするもの、一般仮定には関係がないといったイメージがあったかもしれませんが、相続税法の改正や不動産の登記義務化により、一般家庭であっても、無視できないものとなってきました。
一般家庭において、自分の場合、相続対策はそもそも必要なのか、必要な場合どうしたら良いか、相続税申告や相続登記、遺産分割や銀行手続きといった相続手続きはどのように進めたら良いかなど、相続税対策の必要性の有無を含めた相続対策全般について、信託相続先生では、わかりやすく簡単に解説しています。
相続・相続税について
相続対策をしておくべき理由
生前に相続の対策をしておくことで、次のようなメリットがあります。
- 相続税の負担を抑えることができたり、相続税申告自体を不要にしたりできることもある。
- 相続が原因で家族にわだかまりができたり、場合によっては争いになる可能性を減らせることがある。
- 遺産分割協議を不要するなど、相続手続きに伴う家族の負担を減らせる。
- 不動産の活用や、生命保険の活用などにより、次世代へ繋ぐ財産を増やせることがある。
- 妻(夫)や障害を抱えるお子様等に、より多くの資産を残したり、公共団体に寄付したりなどご自身の想いを形として遺すことができる。
- 家族が相続税の支払いに困らないように備えてあげることができる。
相続対策について知っておきたい
一般的に、相続対策とは、相続税対策、納税資金確保対策、争続にならないような円滑な資産承継対策を言いますが、財産の有効活用や、生活保障等の観点からの検討も重要です。例えば、生前に不動産を全部売却して現預金にすると、相続発生時に均等に財産を分けることが出来て、一定額の納税資金の確保もできますが、相続税負担は大きくなる可能性があります。また、長期的な不動産活用の観点からは、不合理となる可能性もあります。より効果的な相続対策をするには、広範な専門知識が必要となりますので、法律面、税務面での必要となる様々な情報をご案内します。